超古いマンションでリノベーションが難しい部分

DIY

こんにちは!握力12.5のうめママです。

購入時に築47年、現在築50年以上の築古マンションをぼちぼちDIYしながら住んでいます。

今までこのマンションを何度かリフォームやDIYしてきました。

1回目:キッチン・お風呂(リフォーム会社)
2回目:2部屋の全面改装・断熱工事(大工さん&うめママ)

あとは私と夫がDIYであちこち断熱工事をしたりしています。

過去のリフォームからわかった、古いマンションならではの改修が難しい部分をまとめました。

  1. 水回りの大幅な移動
  2. お風呂の換気扇設置
  3. お風呂のサイズ変更
  4. エアコンの設置

こんな問題が起こる可能性があるよ!という参考になると思うので、リノベーションの会社などに頼まないで、自分で物件を探すという方は参考にしてみてください。

天井が低いため水回りの大幅な移動が難しい

以前に掲載した我が家の間取り図を見てもらうとわかると思いますが、お風呂・キッチン・トイレが近接しています。

※リフォーム・DIY前の間取り図

これは購入時の間取り図ですが、黄色で色づけしたお風呂とトイレのエリアの床(躯体部分)が他の部分(部屋)より数十センチ下がっており、そこに排水などの配管があります。

マンションの場合に戸建てと違って排水管の都合でお風呂・トイレ・キッチンなどの大幅な移動は難しい場合が多いです。でもキッチンに関しては床を一部上げるなどすれば可能です。

排水管を伸ばす場合に勾配をつける必要があります。でないと水が流れづらくなってしまうので。1m伸ばすのに高さを1cm上げる必要あり。だから、もしキッチンを3m先に移動したい場合には、排水管を3m伸ばす、すなわち3cm床の高さをあげる必要性があります。

が!築50年のマンションとなると問題が出てきます。

天井が低いのです。

私も最初、見積りにきたリフォーム会社の方が言う「天井が低い」の意味がよくわかってなかった💦

床から天井の高さを測った時に240cmくらいなので、よそのお宅と一緒じゃない??なんて思ってました。

でも全然違った!

よそのお宅は躯体の箱の中に、天井や床を作った状態で240cm。だから床と天井を壊せば、躯体の箱(部屋)の下から上まではもっと高いわけです。

我が築古マンションは、床はクッションフロア・天井は壁紙で、両方あわせても2mmくらい。その状態で240cmなんだから、全然一緒じゃなかった( ;∀;)

天井が低いのに床を上げたら、圧迫感が出ます。

さらに、天井も作ったら、ますます天井が低くなります。

でも、天井を作らないと電気の配線が隠れません。悩ましい…

結果、おしゃれに仕上げようと思ったらこうなります。

金属管で露出配線させるやつ。かっこいい!

天井高のせいで、床か天井かどちらかを選択しないといけなくなるわけです。

我が家は躯体の床がたわんでおり、それを調整するために床を作る方を選択しました。

ちなみに、恰好いい露出配線ではありません…

解決策:キッチン部分だけなど一部だけ床を上げる設計にする

昔のキッチンはたいてい壁に向いているI型かと思います。

でも、やっぱり今の主流は対面式のキッチン。

一部だけ床を上げて下に配管すれば対面式やアイランドキッチンも実現可能!

あ、あと換気扇の位置も変わると思うので、そちらも配管が必要。これは、天井付近を通るけど。こっちも露出でオシャレに配管してもOK。

他の部屋のリノベーションプランを見せてもらってビックリ!ものすごく大胆な間取りのお部屋で、自分が天井の高さなどにとらわれすぎていたな、と反省。

私はキッチンの位置を大幅には変えられないと思っていて、向きだけ変えて壁付のI型キッチンにしたけど、この記事を書いていて改めて対面型にすれば良かったと後悔しています。

天井が低いためユニットバスの換気扇が付けられない

またもや天井の高さの話しになるのですが、天井が低いがゆえにお風呂の換気扇が付けられませんでした。

我が家はLIXILのお風呂にしたのだけど、ユニットバス(システムバス)の上に換気扇を取り付けるスペースがないとのことで断念。

考えたこともなかったけど、高さにもユニットバスの規格があるんですね。

横(壁)に付ける案もあったのだけど恰好悪い気がして、窓があるからなくてもいっか!なんて思って付けなかった。

横にでも付ければ良かったと後悔しています…

でも実は天井に取り付ける方法があるのです。

解決策:在来工法のお風呂なら天井に換気扇を設置可能

リフォーム中に同じマンション内のママ友宅で一度お風呂を借りたのですが、その家には天井に換気扇がついていた!!!

なぜ?と思って確認して答えがわかりました。

現在ユニットバスが主流ですが、在来工法のままリフォームすればいいだけ!

在来工法のお風呂というのは、昔からあるお風呂の作り方のこと。

ユニットバス(システムバス)では製品の規格が先にあり、その形にあわせないといけないので、在来工法からのリフォームだと今回のようにサイズがあわないことがあります。

我が家の場合は在来工法なら天井を作って換気扇を取り付けることが可能だったのです。

もっと早く借りていれば!とは思うけど、普通はお風呂を借りないもんね

在来工法だとタイルを使った「掃除が大変なレトロなお風呂になっちゃうんじゃない?」と心配な方、大丈夫です!

今はパネルを使って見た目はユニットバスと変わらないお風呂にできますよ!

もちろん、在来工法にもメリット・デメリットがありますが、どこを優先するかによって考えたらいいと思う。デザインにこだわるなら在来工法がオススメ!

未確認ですが、在来工法なら天井が低くても浴室乾燥機なども設置できるんじゃないかと思います。

在来工法でも換気扇を設置できない場合もある

そもそも、このマンションのお風呂には換気扇がついていませんでした。

そのため、換気するための穴がそもそもついていません。窓一択。

でも、トイレの換気口があり(こちらも換気扇ではない。ただの穴。)、換気口からの管が洗面所を通りお風呂を抜けてお風呂の躯体部分の穴から外へつながっていました。

そのため、その換気用の管につなぐ形で換気扇を設置可能だったのです。

そもそも躯体にその穴がない場合には、設置自体ができない可能性があるのでご注意ください!

お風呂のサイズを大幅に変更できない

お風呂つながりで、今回は大きさの話。

我が家のような超古いマンションだと恐らくお風呂が小さいです。高級物件は別かもだけど、団地などでもありがちなサイズは1116くらいのサイズになるかと思います。

現在のマンションで主流のお風呂サイズが1418か1616なので、だいぶん小さいです。

1116などのサイズはユニットバスの幅が110cm奥行きが160cmという意味。浴槽の長さはユニットバスの幅と同じになるので、昔のお風呂は浴槽の長さが短かったわけです。

浴槽自体の横幅なので、もちろん入る部分はそれよりも短くなるので要注意!

躯体自体のお風呂部分の床が下がっている作りなので、そこにユニットバスの足が入るサイズを選ばないといけません。

じゃないとバスルームに入る時に大きな段差ができてしまうことに。

今回、私のマンションでは2サイズアップで1316にできたのに、リフォーム屋さんの計算間違いで1サイズアップの1216になってしまいました。

お風呂は可能な限り大きくしたかったので残念です…。

私は身長155cmなので足を伸ばせるけれど、背の高い人や男性は厳しいと思う。

もし、リフォーム屋さんに頼む場合は、同じマンションの施工実績がある会社にしましょう!そうすればこんな悲しい間違いは起こらないはず。

お風呂の大きさ問題に関しては、解決法はないです。お風呂の床がすごく高くなって(入り口に大きな段差ができます)、その分天井がものすごく低くなってもいい!というのであれば可能だけど、あんまり現実的じゃないと思うので。

エアコンが設置できない部屋がある

エアコンを設置できない理由は大きくわけて2つあります。

1番の理由は「室外機を置く場所がないから」

2番目は「エアコンのホースを通す穴(エアコンスリーブ)がないから」

今の新しいマンションはあらかじめエアコンを全室に付ける前提で室外機を置く場所などを確保しています。

が!50年前にはそこまでエアコンが使われていなかったわけで…

8月は太陽が高いので意外と日光は入りませんが、9~10月は日差しがヤバいです…

他にもエアコンの設置を阻む要因として、電気の容量と専用コンセントの有無がありますが、こちらは多少お金がかかったり見栄えがわるくなるなどはあっても解決できる問題なので今回は省きます。

室外機を置く場所がなくてエアコンを設置できないケース

我が家の場合にエアコンの室外機を置けるのはベランダのみ。

ここでもう一度間取り図を確認します。

我が家の外側で、物を置いたりできるのは共用廊下部分のみとなります。

他は全て地面まで切れ落ちている空中?です。怖い…

マンションの廊下は消防法で避難の邪魔になるため物を置くのは禁止されており、当然ここに置くわけにはいきません。

そのため、室外機を置けるのはベランダのみ。

隣接しているリビングにはエアコンを設置できますが、他の部屋には現状何もつけていません。

今は子供も小さいのでいいですが、自室で勉強をする年齢になったら何か考えなくては…

エアコンのホースを通す穴(エアコンスリーブ)がなくて設置できないケース

エアコンを設置するには、室内機と室外機をつなぐドレンホースを通す穴が必要です。

でも、そもそもその穴がありません。

このマンションの場合ベランダに室外機を設置するので、ベランダ側に穴が欲しいのですが、壁に穴をあけられません。

というのも、ベランダ側が窓ばかり、かつ窓の上部分が梁になっており分厚いコンクリートで穴をあけることができないからです。

梁じゃない部分だったら穴あけができたのに…ということで皆さんどうしているかというと、はめ殺しの窓があるので窓ガラスに穴を開けています。

これができるのも、このマンションでは管理規約で窓サッシの交換などを区分所有者が行えることになっているから。

最近の猛暑をエアコンなしで乗り切るのは不可能なので、設置に関して何らかの対策はしているマンションが多いかもしれないけど、エアコンが設置できるかどうかは確認必須事項です!

解決策:大規模リノベなら室内に隠蔽配管する

上にもちらっと書きましたが、梁などでない場合には、躯体にエアコン用の穴を開けることが可能なこともあります。実際にこのマンションでも部屋のレイアウトによっては穴を開けている場合があります。

開けられるかどうかは、管理組合に確認してみてください。

室外機を置く場所がなくて設置できないケースの場合は、室内にエアコンのパイプを隠蔽配管できます。

壁の中をずっと通して各部屋まで配管すること。もちろん、見える配管も可能だけど、室内だとやっぱり恰好が悪いので・・・。

ちなみに、室外機をいくつも置くスペースがない!という場合には「マルチエアコン」にするという方法もあり。

どちらもDIYではさすがに実現できないので、プロにお願いするしかなく、それを含め設置にお金がかかるのが難点💦

でもやっぱり、エアコンは欲しいです。エアコンなしに近年の夏は越せません…

まとめ:古いマンションでリノベーション・リフォームが難しいポイント

水回りの移動やエアコンの設置など、希望通りにするのが難しかったり、お金がかかったりなどするポイントをまとめてみました。

リノベーションする場合に、どこまでが管理規約で許されるのかを確認することも大切!

購入時にはその辺りをしっかり確認してリノベ可能かどうかを判断してください!

では、うめママでした!

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